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古事記を読む(253)下つ巻-第22代・清寧天皇

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

皇位の譲り合い

翌朝、意祁命おけのみこと袁祁命をけのみことは、相談して、

「だいたいの朝廷みかどの人たちは、朝は朝廷みかどに参上するが、昼は、志毘しびの家に集まっており、今は、志毘しびは、まだ必ず寝ている。また、その家に人はいない。だから今、はかりごとを実行するするのは難しくないであろう」

と言いました。

 

そして、軍勢を集め志毘臣しびのおみの家を囲み、殺してしまいました。

 

こうして、2柱の王子みこたちは、それぞれ天下を譲り合いました。

 

意祁命おけのみことは、弟の袁祁命をけのみことに譲って、

針間はりま(播磨)の志自牟しじむの家に住んでいたとき、おまえが名を明かさなかったら、こうして天下を治める君主にはなれなかった。だから、これは、おまえの功績である。わたしは、兄であるが、やはりまずはおまえが天下を治めなさい」

と言いました。

 

そして、断ることができず、弟の袁祁命をけのみことがまず天下をお治めになりました。

仁徳にんとく天皇も兄弟間で皇位を譲り合っていましたが、意祁命おけのみこと袁祁命をけのみことも互いに欲をあらわにすることなく、皇位を譲り合います。

そして、天下を治めるきっかけをつくった功績ということで、弟の袁祁命をけのみことが第23代・顕宗けんぞう天皇として即位します。

 

第22代・清寧せいねい天皇の条は終わりです。

次からは、第23代・顕宗けんぞう天皇です。

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