古事記を読む(241)下つ巻-第21代・雄略天皇 2019-05-11 WRITER 雨野やたしげ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 后妃こうひと皇子女おうじじょ 大長谷若建命おおはつせのわかたけるのみことは、 長谷はつせの長谷朝倉宮はつせのあさくらのみや(奈良県桜井市)において天下を統治なさいました。 天皇は、大日下王おおくさかのみこの妹である若日下部王わかくさかべのきみと結婚しましたが、子はありませんでした。 また、都夫良意富美つぶらおおみの娘である韓比売からひめと結婚して生まれた子が、 白髪命しらかのみこと(のちの清寧せいねい天皇)です。 次に妹の若帯比売命わかたらしひめのみことです。 白髪太子しらかのひつぎのみこの御名代みなしろとして白髪部しらかべを定め、 また、長谷部はせべの舎人とねりを定め、 河瀬かわせの舎人とねりを定めました。 このとき、呉人くれひと(中国南方の人)が日本に渡って来ました。 その呉人くれひとを呉原くれはら(現在の奈良県明日香村栗原)に定住させました。 そのため、その地を名付けて呉原くれはらといいます。 舎人とねり:天皇、皇族に仕える人。 のちに清寧せいねい天皇となる白髪命しらかのみことが生まれました。 この清寧せいねい天皇は、次の第22代天皇として即位するのですが、皇妃を設けることなく、当然皇子女おうじじょもいませんでした。 清寧せいねい天皇に子がなく、清寧せいねい天皇の父親である雄略ゆうりゃく天皇が、皇位につく際に競合相手となる身内を殺害しまくりましたから、ここで一気に継承者不足の皇位継承問題が噴出します。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(240)下つ巻-第20代・安康天皇 次の記事 -Next- 古事記を読む(242)下つ巻-第21代・雄略天皇 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(152)中つ巻-第10代・崇神天皇 古事記を読む(120)中つ巻-初代・神武天皇 古事記を読む(81)上つ巻-国譲り 古事記を読む(242)下つ巻-第21代・雄略天皇 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)