古事記を読む(25)上つ巻-天照大御神と須佐之男命
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日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
誓約
二神は、天の安の河を間に挟んで誓約をしました。
まず、天照大御神が須佐之男命の帯びていた「十拳の剣」を手に取り、三つ折りにして、天真名井の水ですすぎ、それを口の中に入れて噛み砕き、勢いよく息を吐き出しました。
その吐き出した息の霧に、
多紀理毘売命が成り、
別名を奥津嶋比売命といいます。
次に、市寸嶋比売命が成り、
別名を狭依毘売命といいます。
次に、多岐都比売命が成りました。
須佐之男命の
十拳の剣から三柱の神が成りました。
これらの三柱の神は、その後、宗像三女神として九州の玄界灘に降り、海の安全を守る神として宗像大社や厳島神社に祀られています。
また、多紀理毘売命は、後に大国主の妻となります。
この三柱の神は、天照大御神が吐き出した息の霧から成りましたが、あくまで須佐之男命の十拳の剣をかみ砕いて吐き出した息であることから、須佐之男命の子ということになります。
この誓約での須佐之男命のマイルールでは、自分の持ち物から女神が生まれたのだから邪心はないという結論になっています(男神が生まれていたら、邪心があった)。
本来は、誓約の前にマイルールを述べる必要があるのだと思いますが・・・
それらの記述は、ありません。
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