古事記を読む(26)上つ巻-天照大御神と須佐之男命
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日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
誓約
今度は、須佐之男命が天照大御神の左の角髪に巻いてあった、勾玉を手に取りました。
そして、玉を揺らして音を立てながら、天真名井の水ですすぎ、それを口の中に入れて噛み砕き、勢いよく息を吐き出しました。
その吐き出した息の霧に、
正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命が成り、
次に、右の角髪に巻いてあった勾玉を手に取り、同じようにそれを口の中に入れて噛み砕き、勢いよく息を吐き出しました。
その吐き出した息の霧に、
天之菩卑能命が成り、
次に、御鬘に巻いてあった勾玉を手に取り、同じようにそれを口の中に入れて噛み砕き、勢いよく息を吐き出すと、
天津日子根命が成りました。
左の手に巻いていあった勾玉を噛み砕き、勢いよく息を吐き出すと、
活津日子根命が成りました。
右の手に巻いていあった勾玉を噛み砕き、勢いよく息を吐き出すと、
熊野久須毘命が成りました。
合わせて五柱が成りました。
これら五柱の神は、須佐之男命が吐き出した息の霧から成りましたが、あくまで天照大御神の勾玉から成った神なので天照大御神の子となります。
これらの五柱の神は、すべて男神であり、
正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命の息子の
邇邇芸命が天孫降臨し、その三代先に神武天皇が生まれ、その後脈々と続く今の天皇家へと続いていきます。
そのため、天照大御神は、皇室の祖神になります。
また、天孫降臨は、天照大御神の孫の邇邇芸命が地上世界に降臨したという意味です。
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