古事記を読む(24)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 2018-04-14 2019-01-06 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 誓約うけい 天照大御神あまてらすおおみかみは、 「どういう訳で高天原たかまのはらに上って来たのか?」 と須佐之男命すさのおのみことを問い詰めました。 須佐之男命すさのおのみことは、 「わたしに邪心はありません。伊邪那岐神いざなきのかみのお言葉があって、わたしが泣き喚く理由をお尋ねになられたので、『わたしは亡き母が居る根之堅洲国ねのかたすくにへ行きたくて泣いているのです』と申しました。 すると伊邪那岐神いざなきのかみは、『おまえは、この国に住むな』とわたしを追放なさいましたので、このような事情を申し上げようと参上しただけであります。邪心などございません」 と仰せになりました。 これに、天照大御神あまてらすおおみかみは、 「それならば、おまえの心が潔白であることをどのようにして知ることができるか?」 と仰せになりました。 すると、須佐之男命すさのおのみことは、 「誓約うけいをして子を生みましょう」 と仰せになりました。 誓約うけい:あらかじめ定めた2つの事象のどちらが起こるかによって、吉凶を判断する。 この場合、古事記中に説明されていませんが、須佐之男命すさのおのみことは、「生まれてきた子が女なら邪心がない、男なら邪心がある」という誓約うけいをします。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(23)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 次の記事 -Next- 古事記を読む(25)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(82)上つ巻-国譲り 古事記を読む(174)中つ巻-第12代・景行天皇 古事記を読む(3)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 古事記を読む(250)下つ巻-第22代・清寧天皇 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)