古事記を読む(5)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神
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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。
日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
伊邪那岐神と伊邪那美神の結婚
このように約束して、
伊邪那岐神は左から、
伊邪那美神は右から
天御柱を回り、
出逢ったときに、
伊邪那美神が先に
「あぁ、なんていい男なんでしょう」
と言い、
続けて、伊邪那岐神が
「あぁ、なんていい女なんだろう」
と言いました。
伊邪那岐神は、妻に
「女の方が先に話しかけるのは不吉だ」
と言いました。
それでも二神は、寝所でまぐわいをなさいました。
しかし、生まれてきた子は、手足の無い水蛭子でした。
二神は、この子を葦で作った船に乗せて流して捨ててしまいました。
次に、生まれたのは、淡島という不完全な島であったため、これもまた子の数には入れません。
水蛭子:水蛭子は、流れ着いた先で育てられ、西宮神社で祀られる「恵比寿」となります。そうあの恵比寿様です。
さらっと書いてますが、ひどい話ですね・・・
不完全な子どもが生まれたのは、後に出てきますが、古事記的には、女が先に声を掛けたのが原因でした。
男尊女卑ともとれますが、男が責任をもって先に声を掛け、それに対して女が選択権をもって意思表示をする。
それを理想とする世界観を当時の日本が持っていたともとれます。
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