2019/01/06

古事記を読む(60)上つ巻-大国主神

 




この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

根之堅洲国ねのかたすくに

妻の須勢理毘売すせりびめは、夫の大穴牟遅神おおなむぢのかみが焼け死んだと思い、父の須佐之男命すさのおのみこととともに、葬式の道具を持って、泣きながら野原にやって来ました。

須佐之男命すさのおのみことは、大穴牟遅神おおなむぢのかみがすでに死んだものだと思って、焼けた野原に出ました。

すると、大穴牟遅神おおなむぢのかみが矢を持って須佐之男命すさのおのみことに差し出したので、須佐之男命すさのおのみことは、大穴牟遅神おおなむぢのかみを家に連れて行き、八田間大室やたまのおおむろやに招き入れて、自分の頭のしらみを取らせました。

大穴牟遅神おおなむぢのかみしらみを取ろうとその頭を見ると蜈蚣むかでがたくさん居ました。

 

すると、妻の須勢理毘売すせりびめは、むくの木の実と赤土を夫の大穴牟遅神おおなむぢのかみに授けました。

大穴牟遅神おおなむぢのかみは、そのむくの木の実を噛み砕き、赤土を口に含んで吐き出すと、須佐之男命すさのおのみことは、大穴牟遅神おおなむぢのかみ蜈蚣むかでを噛み砕いて吐き出しているものだと思い、「可愛い奴だ」とお眠りになりました。

八田間大室やたまのおおむろや柱の間が8つの田んぼの大きさという意味ですが、この「8」は、例によって、数が多いという意味であり、実際に「柱の間が8つの田んぼ」あるのではなく、それくらい大きな部屋だという例えです。

むくの木の実:

なんとも気持ちの悪い話ですが、もちろん、これも須佐之男命すさのおのみことによる嫌がらせ又は試練ですが、大穴牟遅神おおなむぢのかみは、この試練も妻の須勢理毘売すせりびめの機転で乗り切ります。

 

そして、この記述から、須佐之男命すさのおのみことがとてつもない大男であるということが分かります。

すやすやと眠ってしまった須佐之男命すさのおのみこと大穴牟遅神おおなむぢのかみがついに反撃を始めます。

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