日の本の屋根裏から日本を考える

古事記を読む(87)上つ巻-国譲り

 







この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

建御雷神たけみかづちのかみ

建御雷神たけみかづちのかみは、天鳥船神あめのとりふねのかみを遣わせて、八重言代主神やえことしろぬしのかみを呼び寄せて、問うと、

言代主神ことしろぬしのかみは、父の大神(大国主神おおくにぬしのかみ)に、

「かしこまりました。この国は、天つ神あまつかみの御子に譲りましょう」

と言いました。

 

そして、言代主神ことしろぬしのかみは、船を踏み傾け、天の逆手あまのさかてという柏手かしわでを打って、船を青柴垣あおふしがきに変えて、その中に隠れてしまいました。

天の逆手あまのさかて手の甲で柏手かしわでを打つイメージでしょうか。本来、手のひらで打つ柏手かしわでを手の甲で打つという行為は、呪いに通じるものとされます。

 

大国主神おおくにぬしのかみの子の言代主神ことしろぬしのかみは、あっさりと「国譲り」を認めますが、天の逆手あまのさかてを打つなど本心ではどこか納得がいかない様子であると読み取ることもできます。

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