古事記を読む(94)上つ巻-天孫降臨 2018-06-27 2019-01-07 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 天降り 天照大御神あまてらすおおみかみと高木神たかぎのかみは、天宇受売命あめのうずめのみことに、 「おまえは、か弱い女性ではあるが、神と向かい合っても気後れしない神である。だから、おまえが行って、 『我が御子が天降りをしようとする道に、いるのは誰だ』と尋ねなさい」 と仰せになりました。 天宇受売命あめのうずめのみことがこのように尋ねると、 「わたしは、国つ神くにつかみの猿田毘古神さるたひこのかみです。ここにいる訳は、天つ神あまつかみの皇子が天降りをなさると聞いて、先導させて頂こうと待っておりました」 と答えました。 天児屋命あめのこやねのみこと、布刀玉命ふとだまのみこと、天宇受売命あめのうずめのみこと、伊斯許理度売命いしこりどめのみこと、玉祖命たまのおやのみことの併せて五伴緒いつのとものおを従えさせて、天降りさせました。 天宇受売命あめのうずめのみこと:天の石屋戸あめのいわやと開きの際に、裸になって踊った神。芸能の神。 参考:古事記を読む(34)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 猿田毘古神さるたひこのかみ:顔は赤く鼻は長く、天狗のモデルとも言われています。天宇受売命あめのうずめのみことと夫婦になりますが、貝に手を挟まれ溺れ死んでしまいます。 天宇受売命あめのうずめのみことを含む五伴緒いつのとものおは、天の石屋戸あめのいわやと開きの際に活躍した神々です。 蒼々たる神々が邇邇芸命ににぎのみことに従って、天降りしたことが分かります。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(93)上つ巻-天孫降臨 次の記事 -Next- 古事記を読む(95)上つ巻-天孫降臨 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(10)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 古事記を読む(61)上つ巻-大国主神 古事記を読む(71)上つ巻-大国主神 古事記を読む(66)上つ巻-大国主神 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)