「令和の怪物」の用語を早速使ってますが・・・まだ平成です

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

(敬称略)

決まりましたね「令和」。

愛用のパソコンもようやく「れいわ」をスムーズに変換するようになりました。

 

ニュース記事を見ていると、早速「令和の怪物」なる文字があり、投手の佐々木朗希君(大船渡高校3年生)を「令和の怪物」と紹介していました。

 

野球界に限れば、

「昭和の怪物」は、江川卓であり、

「平成の怪物」は、松坂大輔であり、

2人とも甲子園で強烈なインパクトと結果を残しました。

 

「令和の怪物」を佐々木朗希君に授けるには、無双感が足りない気がしますし、全く浸透していないし、この記者は、「令和の怪物」という用語をどうしても使いたかったという気が・・・

 

しかも、まだ御代は平成です。

「令和の怪物」の名は、もう少し若い世代に、という気がします。

他の候補

新聞を見ていると、「令和」の他の候補が出ていました。

記憶が確かなら、当初は、落選した他の候補は、公表しないと言っていた記憶があったので、興味津々に他の候補に目を通しました。

英弘えいこう

久化きゅうか

広至こうし

万和ばんな

万保ばんぽう

最初に思ったのは、「万和ばんな」は、読めん。

個人的には、「令和」で良かったという気がします。

 

万葉集由来というのも、だいぶ嬉しく、それまでの元号は、中国の古典から選出されていることは、承知してましたが、もはや慣例になっており、

「国書」から選出されることはないのだと、勝手に思っていました。

平成の他の候補

ちなみに「平成」の他の候補は、

修文しゅうぶん

正化せいか

で、これは、ローマ字表記すると頭文字がともに「s」なので、「昭和」の頭文字と同じで、有識者から不適切という意見が出るのを前提としての候補でした。

 

つまり、「平成」ありきだったということ。

 

「昭和」から「平成」の改元は、今回のようなご譲位ではなく、昭和天皇の崩御ほうぎょによるものであり、

 

通常は、崩御ほうぎょイコール改元なので、

 

新元号の話題をする自体、あまりに不敬であり、

 

今回のように大っぴらに各々が予想するなんてことはあり得ず、昭和天皇のご容体が悪いことは、国民に当時知らされていましたし、政府としては、当然、水面下でそのときに備えて、新元号を模索しないわけにはいかず、中曽根元総理が温めていた「平成」をときの竹下総理が引き継いで・・・

 

この時点で、「平成」がもう決定していた。

 

この出来レースを批判する向きもありましたが、個人的には何が悪いのかがさっぱり理解できません。

 

同じ改元でも、崩御ほうぎょによるものと、ご譲位によるものとでは大きな違いがあり、前者の場合は大混乱の中で元号を決定しなければいけないわけで、

昭和の場合は、1989年(昭和64年)1月7日の6時33分に昭和天皇が崩御ほうぎょされて、その日の14時36分に「平成」が発表されており、決定案を前もって決めていないと、とても対応できるものではない。

 

まさか崩御ほうぎょされて、そこから、慌てて元号を選定するわけもなく・・・

 

そして、有識者会議なんて、単なる形式だけのものであり、

最終決定は、総理がするわけで・・・「令和」も有識者会議で決まったのではなく、前もって総理のなかで決まっていたことは明々白々なわけであり、そして、それは、当然のことであると思うのですが・・・

 

やはり、やっぱり、それを批判する人が、今回もいたことにただ驚きを禁じ得ません・・・

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