八咫烏(やたがらす)の足は何故3本もあるのか?

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

「古事記を読む」シリーズも中つ巻に入り、八咫烏やたがらすが出てきました。

街の嫌われものの普通のからすと違い、この八咫烏やたがらすは、人気者です。

八咫烏やたがらすは、高木大神たかぎのおおかみ高御産巣日神たかみむすびのかみ)の遣いとして、神倭伊波礼毘古命かむやまといわれびこのみこと(初代天皇:神武天皇)のもとに、まさしく「神の遣い」として、遣わされ、神武天皇を大和の地に導きます。

 

日本サッカー代表のユニホームのエンブレムや陸上自衛隊の部隊のシンボルマークとしても使用されている八咫烏やたがらすは、いずれも3本足ですが・・・

何故、3本も足があるのか・・・

古事記、日本書紀には、八咫烏やたがらすを3本足と記述している箇所は一切ないにもかかわらず、もはや八咫烏やたがらすといえば、3本足というのが一般的になっています。

それぞれ「天」、「地」、「人」を表しているということですが、そもそも何故3本足になったのか?

 

これは、諸説あるみたいですが、中国の三足烏さんそくうや韓国の三足烏サムジョゴの影響ではないか・・・と。

三足烏さんそくう三足烏サムジョゴも3本足のからすで、3本足のからすは、世界各地で割といるのですが、とりわけ、お隣の三足烏さんそくうの影響ではないかということ。

 

何故、サッカー日本代表のエンブレムに・・・

サッカー日本代表のエンブレムとして採用された理由としては、

日本サッカーの生みの親である中村覚之助かくのすけ氏の生家が熊野三所権現くまのさんしょごんげんの氏子であったためですが、

熊野三所権現くまのさんしょごんげん熊野三山の主祭神。本宮の家都御子大神けつみこのおおかみ新宮の速玉大神はやたまのおおかみ、那智の熊野夫須美大神くまのふすみのおおかみのこと。

サッカー日本代表のエンブレムや自衛隊のシンボルマークとして使用されているものが、日本独自のものではないかも・・・

てどうなん?てわたしなんかは思ってしまいます。

ちなみに、八咫烏やたがらすの「八咫やた」は、三種の神器の八咫鏡やたのかがみの「八咫やた」と同じで、単に、「大きい」というだけの意味です。

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