2019/01/27

新たな憲法改正案

 




この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

日本のことを考えるとき、やはり憲法の問題は避けては通れない。

 

しかし、記憶する限り、数年前までは憲法を改正する前提で憲法について議論をすることはタブーとされる風潮が間違いなくあった。

 

とりわけ、9条については顕著であったように思う。

 

  • 今の日本の平和があるのは、憲法9条があったからだ。
  • 憲法は絶対的なもので、一語一句変えてはならない。
  • 憲法9条を変えると、再び戦争に突き進む。

 

このようなことがよく言われ続けている。

 

個人的な意見としては、

戦後日本が平和であったのは、日米同盟のもと米軍が駐留しているからだと思っている。

米軍がいなければ、尖閣諸島なんかはとっくに奪われている。

9条のもと何も抵抗することなく、とっくに奪われている。

 

そして、

人間がつくりだしたものに、「絶対的」なものなどないとも思っている。

 

まして、占領下に占領側が自分たちに都合の良いように作成した憲法の何が絶対的なのかが理解に苦しむ。

 

所詮、人間がつくったものなど、時代とともに形骸化され、時代にそぐわないものになって行く。

 

法律も時代の変化に沿って、アップデートされている。

 

仮想通貨なるものができ、それがハッキングで盗まれる時代に昭和の法律で対応できる訳がない。

 

なぜ「憲法」だけは、変えてはならないのか・・・

 

学生時代、日本国憲法第9条は素晴らしいものだと教えられた。

 

日本国憲法第9条

第1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

第2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 

先日、自民党の青山議員が新たな憲法改正案を提案されているのを見た。

内容は、9条の第1項、第2項はそのまま。

 

新たな第3項を加えて、

「本9条は自衛権の発動を妨げない」

 

と明記するだけという改正案。

初めて聞いたとき、思わず唸った。

 

要は、

  • 9条の第1項、第2項をそのまま残し、縛ることで絶対に侵略戦争はしない
  • しかし、日本を他国から絶対に侵略させない

 

「自衛隊」ではなく、何故「自衛権」なのか。

それに関する説明もされておられた。

参考:青山議員が憲法改正案に込めた思い

 

政治家は、リアリストでなければならない。

憲法を変えるには、法律と違って、最終的に国民投票が行われ、そこで過半数をとる必要がある。

 

そこで、「現憲法は無効で、いちから書き替える」みたいな石原慎太郎さんのようなことを言っても、過半数をとれる訳がない。

また、石破議員のような「第2項削除」案も恐らく今の日本で過半数の支持は得られない。

 

理想を示すことは大切だが、実現性のない己の理想を言うだけでは、何も変わらない・・・

理想と現実に折り合いをつけて、ベターな国益に値するものを如何に実現して行くか。

 

これに尽きると思う。

 

1人の独裁者の一存で決まる人治国家とは事情が違い、途方もない労力を使用し必要とする。

 

しかし、これが日本が法治国家で国民主権たる所以でもある。

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雨野やたしげ
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