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古事記を読む(207)中つ巻-第15代・応神天皇

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

髪長比売かみながひめ

大雀命おおさざきのみことは、次の歌をお詠みになりました。

和歌(40)

道の後 古波陀こはだ嬢子を 雷のごと 聞こえし かども 相枕あいまくらまく

(道のはての遠い古波陀こはだの乙女は、雷のごとくその噂が聞こえていたが、今は腕枕をし合って寝ている)

 

また、大雀命おおさざきのみことは、次の歌もお詠みになりました。

和歌(41)

道の後 古波陀こはだ嬢子は 争はず 寝しくをしぞも 麗しみ思ふ

(道のはての遠い古波陀こはだの乙女は、拒みもせずに、寝てくれたことに愛しく思う)

 

また、吉野の国主たちは、大雀命おおさざきのみことが身につけていた刀を見て、次の歌も詠みました。

和歌(42)
品陀ほむたの 日の御子 大雀おおさざき 大雀おおさざき かせる大刀 本剣 末ふゆ ふゆきの すからが下樹の さやさや

品陀ほむたの御子の大雀おおさざき大雀おおさざきよ。その身につけた太刀は鋭く、本は剣で末端は増えており、幹の根元に冬の木が生え、さやさやと風にそよいでいる)

また、吉野の白梼上かしのふに臼を作って、その臼で酒を醸しました。

 

その酒を献上するときに、口鼓を撃って舞いながら、次の歌を詠みました。

和歌(43)

白梼の生に 横臼よくすを作り 横臼に 醸みし大御酒 うまらに 聞こしもち飲せ まろが父

(樫の木が生えているところで臼を作り、その臼で醸したお酒です。
おいしくお召し上がりください。我が父よ)

 

この歌は、吉野の国主たちが朝廷に食物を献上する際に、詠む歌です。

和歌(42):意味が非常にとりにくい・・・笑

白梼上かしのふ奈良県吉野町樫尾。

和歌(43):樹の生えているところに臼を作って、その臼で酒を醸したという歌。

 

吉野の国主の豪族たちは、朝廷に食べ物を献上していました。

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