日の本の屋根裏から日本を考える

古事記を読む(90)上つ巻-国譲り

 







この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

建御雷神たけみかづちのかみ

建御雷神たけみかづちのかみは、再び出雲に戻り、大国主神おおくにぬしのかみに、

「そなたの2人の子である言代主神ことしろぬしのかみ建御名方神たけみなかたのかみは、天つ神あまつかみの御子の命令に背かないと言ったが、そなたの気持ちはどうか」

とお尋ねになりました。

これに対して、大国主神おおくにぬしのかみは、

「わたしの子の2柱の神が言った通りに、わたしも背くつもりはありません。この葦原中国あしはらのなかつくには、仰せの通りに献上いたしましょう。しかし、わたしの住居として、天つ神あまつかみの御子が天津日継あまつひつぎを受ける立派な宮殿のように、岩盤まで太い柱を立て、空に高々と千木ちぎを立てた宮殿を建てていただけるのなら、わたしは、多くの曲がり道を行った果てに留まることにいたしましょう。別のわたしの子の百八十神ももやそがみは、八重言代主神やえことしろぬしのかみが神々の前に立てば、背く神はありません」

とお答えになりました。

大国主神おおくにぬしのかみは、「国譲り」の条件として、立派な宮殿を建て、そこに祀ることを条件としました。

これが出雲大社となる訳ですが、出雲大社の参拝作法が「2礼4拍手1礼」で、一般の神社の「2礼2拍手1礼」と違うのは、もともと大和とは違う独自の宗教や文化をもっていた証といえます。

葦原中国あしはらのなかつくに天つ神あまつかみへの国譲りは、史実である出雲の大和への国譲りを表現していると考えるのが自然です。

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