日の本の屋根裏から日本を考える

伊勢物語-第二十八段 あふごかたみ

 
伊勢物語







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

(原文)

むかし、色好みなりける女、いでていにければ、

和歌(61)

などてかくあふごかたみになりにけむ水もらさじとむすびしものを

 

(現代訳)

昔、色恋沙汰が好きであった女が、男の家を出て行ってしまったので、次の歌を男が詠んだ。

和歌(61)

どうしてこのように逢う時間をとることができなくなってしまったのであろう。

水が漏れる隙間さえないような仲でいようと固く約束をしたというのに。

  • 和歌(61)

「あふごかたみ」の「かたみ」は、「かたみ」と「かたみ(竹で編んだかご)」を掛けている。

 

「むすびし」は、約束を「むすぶ」と「むすぶ(水をすくう)」を掛けている。

 

全体として、非常に短い段ですが、色恋が好きな気の多い女が、男を捨てて他の男のもとに行ってしまったことを男が嘆いている。悲しい。

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