古事記を読む(107)上つ巻-日向三代 2018-07-16 2019-01-07 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 海幸彦うみさちひこと山幸彦やまさちひこ 弟の火遠理命ほおりのみことが海辺で泣いていると、塩椎神しおつちのかみが現れて、 「どうして虚空津日高そらつひこ(火遠理命ほおりのみこと:山幸彦やまさちひこ)が泣いているのか」 と尋ねると、 火遠理命ほおりのみことは、 「わたしと兄とで道具を交換したのですが、わたしが兄の釣針を失くしてしまいました。兄がその釣針を返すよう求めるので、沢山の釣針を作って弁償をしたのですが、受け取ってもらえず、『元の釣針を返せ』と言うのです。そういうわけで、わたしは、困ってしまい泣いているのです」 と言いました。 塩椎神しおつちのかみは、 「わたしがあなたの為に力になりましょう」 と言い、 すぐに竹で堅く編んだ小舟を作り、火遠理命ほおりのみことをその小舟に乗せました。 古事記を読んでいて思うのは、悲鳴とか泣き声は、神様に通じやすいのかなぁ・・・てこと。 神社でお願いするときも、そうした方が通じるのかも・・・ というのは、冗談ですが、なんかそういう傾向があるようです。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 暑過ぎ・・・なので、涼みがてらの不思議な体験話 次の記事 -Next- 古事記を読む(108)上つ巻-日向三代 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(201)中つ巻-第14代・仲哀天皇 古事記を読む(2)上つ巻-天地の創生 古事記を読む(116)上つ巻-日向三代 古事記を読む(166)中つ巻-第11代・垂仁天皇 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)