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古事記を読む(73)上つ巻-大国主神

 







この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

国作り

少名毘古那神すくなびこなのかみの名を知っていた久延毘古くえびこは、今、山田の曽富騰そほどといいます。

この神は、歩くことが出来ないけれども、天下のことを知っている神である。

大国主神おおくにぬしのかみは、心配して、

「わたしは1人でどのようにして、この国を作って行けばいいのだろうか。どの神とわたしが、この国を作って行けばいいのだろうか」

と仰せになりました。

このときに海面を照らしながらやって来る神がありました。

その神は、

「わたしをしっかりとまつるのならば、わたしが、あなたと一緒にこの国を作りましょう。もしそうしないのであれば、国作りは、うまくいかないでしょう」

と仰せになりました。

大国主神おおくにぬしのかみが、

「ではどのように治め、まつれば良いのでしょうか」

とお尋ねになると、

「わたしを大和を青垣のように取り囲んでいる山々の東の山にまつりなさい」

とお答えになりました。

この神は、御諸山みもろやま三輪山みわやま)に鎮座なさっておられる神です。

曽富騰そほど案山子かかしの古名。

 

相棒を失った大国主神おおくにぬしのかみが嘆いていると、条件を突きつけて、国作りの助けを申し出る神が現れました。

なんだか、困っている弱みにつけ込む脅しのようにも聞こえますが、

この神の名は、ここでは明らかにされませんが、「御諸山みもろやま三輪山みわやま)に鎮座なさっておられる神」の記述から大物主神おおものぬしのかみであることが分かります。

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