雨水:土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
この記事を書いている人 - WRITER -
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。
日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
冷たく固まっていた大地が春の雨で潤い始める時季。
春の雨
大地を潤し、芽吹きを促す春の雨は、「養花雨」、「催花雨」、「甘雨」、「慈雨」などとも呼ばれます。
獺祭魚
かつての雨水の初候は「獺祭魚」でした。
かわうそは、捕らえた魚を川岸に並べる習性があり、その様子が祭りのときの供え物のように見えることから、この季節の名が生まれました。

雪汁
山の雪がゆっくりと解け出した雪解けの水、「雪消の水」とも。
奔流となれば、「雪代」と呼ばれます。
雪が解け始め、春の訪れを感じさせてくれます。

春キャベツ
秋に種をまき4~6月に収穫されます。
一方、夏に種をまき11~3月に収穫されるのが冬キャベツ。
春キャベツは、他の季節のキャベツよりも丸みがあり、葉が柔らかく、みずみずしく、内部は黄緑色です。
葉の重なりや巻きが緩やかで、甘みがあるので、サラダや浅漬けに向いています。
生でも食べることが多く、胃腸の調子を整えてくれます。

からし菜
2月~3月が最盛期で、ピリリとした辛味が特徴です。
種は和からしの原材料にもなり、葉や茎は生でも食べることができ、おひたしや漬物などとしても楽しまれます。
非常に栄養価が高く、葉酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルに加えビタミンKやβカロテンなどのビタミン類を豊富に含みます。
原産は中央アジアで、日本へ伝わったのは9世紀ごろとされ、現在では、種の保存が必要な「金沢の伝統野菜」に認定されています。

藍蒔く
初春に藍の種を蒔くことをいう。
藍は、6世紀頃に中国から伝わり、日本で最も古くに渡ってきた染料植物です。
主な産地は四国の吉野川沿岸で、2月頃に種を蒔きます。
昨今、化学染料に押されて、自然由来の染物は少なくなってきていますが、これから先もずっと残っていって欲しい言葉です。
この記事を書いている人 - WRITER -
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。
日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」